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6/29のページ 公用分例略記研究会
『触の五』2校 31ページから40ページ
今回は、『触の五』2次校正の第4回目です。
<ご指摘により修正する事項>
(1)31ページ、6行目…「…相渡遅…」の「遅」を「連」に修正し、右側に小さなフォントで「(遅)」を挿入。
*意味上は「遅」と解読するのが適切です。「廻状を村々に回覧していたら、村々の見たという確認の書類を、京都や遠い道中先へ送るのが遅れてしまう。だから、村役人が高井戸宿まで、印鑑持参の上に来ること」という意味です。まとめて書類を集めてしまおうという意図です。
くずしの用例上は「連」と解読できます。記載者は「遅」のつもりで記載したと推測しますが、他の「遅」の記載例と形が違います。許容範囲とも考えられますが、一応今回は「連」と解読します。なお、意味上は「遅」ですので、右側に小さなフォントで「(遅)」を挿入します。(下図参照)
(2)31ページ、後ろから3行目…「…被見…」の「被」を「披」に修正。
*解読の誤りです。
(3)32ページ、3,5,7,11,13,15行目の「〃」を「同」に修正。
*以前「同」に統一すると確認しましたので、それに準じます。
(4)33ページ、後ろから5行目…「…比書付…」の「比」を「此」に修正。
*解読の誤りです。
(5)34ページ、2行目…「…着興…」の「興」を「輿(こし)」に修正。
*解読の誤りです。
(6)35ページ、後ろから8行目…「…比書付…」の「比」を「此」に修正。
*解読の誤りです。
(7)37ページ、後ろから6行目…「…縦令…」の「令」を「合」に修正し、右側に小さなフォントで「(令)」を挿入。
*くずしの形から「合」と判断するのが適切です。記載者の筆の流れが滑ったとも考えられ、「令」の許容範囲とも考えられます。一応ここでは「合」と解読しておきます。したがって、右側に小さなフォントで「(令)」を挿入します。(下図参照)
(8)38ページ、3行目…「…請印張」の「張」を「帳」に修正。
*解読の誤りです。
(9)38ページ、7行目…「…被見…」の「被」を「披」に修正。
*解読の誤りです。
(10)40ページ、後ろから8行目…「成正月…」の「成」を「戌」に修正。
*解読の誤りです。
(11)40ページ、後ろから2行目…「喜藤太」の「藤」を「道」に修正し、右側に小さなフォントで「(藤)」を挿入。
*くずしの形からは「道」と解読できます。調べると役人の名前は「喜藤太」が正しいです。記載者は「藤」と記載したつもりだと思います。ただ草かんむりの部分が不明確です。右側に小さなフォントで「(藤)」を挿入します。(下図参照)
<修正が不必要と判断した事項>
(1)34ページ、後ろから4行目…「…見逃」の「逃」を「遁」に修正。
*「遁」の用例にも似ていますが、「逃」のくずしの許容範囲と考えて良いのではないかと考えます。
意味的にも「逃す(のがす)」の方が自然です。「遁れる」は「のがれる」です。読み方は「不見逃(みのがさず)」「不見遁(みのがれず)」となり、「逃」と解読するのが適切と考えます。(下図参照)
(2)40ページ、2行目…「相伐候…」の「伐」を「成」に修正。
*くずしの用例上は「伐」と解読できます。文章の意味上も「きる」と解読するのが適切です。「きる」の意味として、「道など通れないようにさえぎる」があります。辞典には 「きる」の漢字は明確ではないです。私たちの休憩や宿泊の際には、和宮が下向する時と同様に、「道路を封鎖して関係者以外は通行禁止にすること」という意味だと考えます。期間については、後ほど連絡することも後段に記載されています。したがって、そのままにしておきます。(下図参照)
<質問>
*今週は特にありません。