5/27のページ 公用分例略記研究会
 『触の二』2校  53ページから64ページ
 今回は、『触の二』2次校正の第5回分です。

  <ご指摘により修正する事項>
(1)53ページ、1行目…「之」の右側に小さなフォントで「(衍カ)」を挿入。
*「之」は前ページの文末にあります。衍字と考えられます。
(2)53ページ、5行目…「…可申候」の「申」と「候」の間に(「付」)を挿入し、右側に「(脱カ)」を小さなフォントで挿入。
*「咎可申候(咎申すべく候…罰を言います)」では、意味がおかしいです。他の例では「咎申し付くべく候…罰を与えることを命じます。」となっています。「付」を記載漏れしたと判断できます。
(3)53ページ、後ろから1行目…「…等簡…」の「簡」を「等」に修正し、右側に「(閑)」小さなフォントで挿入。
*該当箇所のくずしは「等」です。しかし「等等」では意味が通じません。文章上から「等閑(とうかん・なおざり)」の言葉を記載間違いをしたと推測できます。
【等閑】(とうかん)「なおざり」とも。いい加減に取り扱うこと。ゆるがせ。おろそか。手落ち。怠慢。((『古文書用語辞典』新人物往来社
(4)56ページ、後ろから6行目…「…増右可…」の「右」を「石」に修正。
*解読の誤りです。
(5)56ページ、後ろから3行目…「…其年年」の後ろの「年」を「之」に修正。
*くずしの形では、どちらとも解読できます。「其年年御買上相場…」よりは「其年之御買上相場…」の方が、意味が通じます。
(6)57ページ、2行目…「…又余国江…」の「余」を「臨」に修正し、右側に小さなフォントで「(隣)」を挿入。
*解読の誤りです。文章上から「臨国」は「隣国(りんごく)」の意味で記載したと推測できます。意味を明確にするために、右側に小さなフォントで「(隣)」を挿入します。
(7)60ページ、1行目…「…病気杯…」の「杯」を「抔」に修正。
*解読の誤りです。
(8)60ページ、4行目…「…帯万…」の「万」を「刀」に修正。
*解読の誤りです。
(9)60ページ、6行目…「…其所所…」の後ろの「所」を「之」に修正。
*くずしの形では、どちらとも解読できます。「其所所穢多非人…」よりは「其所之穢多非人…」の方が、意味が通じます。
(10)60ページ、後ろから6行目…「…罷趣…」の「趣」を「越」に修正。
*解読の誤りです。
(11)60ページ、後ろから6行目…「不差押之所…」の「之」を「其」に修正。
*解読の誤りです。意味上も「其」と解読するのが適切です。
(12)61ページ、5行目…「大川通提…」の「提」を「堤」に修正。
*解読の誤りです。
(13)61ページ、5行目…「…出水留り…」の「留」を「当」に修正。
*解読の誤りです。
(14)61ページ、後ろから3行目…「…杯」の「杯」を「抔」に修正。
*解読の誤りです。
(15)62ページ、後ろから2行目…「…制付…」の「制」を「割」に修正。
*解読の誤りです。
(16)62ページ、後ろから1行目…「…規刻…」の「刻」の右側に小さなフォントで「(則)」を挿入。
*該当文字のくずしは「刻」です。しかし「規刻」という言葉は見当たりません。意味上は「規則」なら通じます。「則」を「刻」と書き間違えたと推測して、誤字扱いとします。
(17)64ページ、2行目…「…有之候ニ…」の「候」を削除。
*原文書に記載がありません。解読ミスです。

 

<修正が不必要と判断した事項>
(1)55ページ、2行目…「…ニ限先訴…」の「限」を「銀」に修正。
*くずしも意味上からも「限」と解読するのが適切です。くずしでは、上に点が記載されていますが、これは誤って記載したと推測できます。(下図参照)「金銀出入ニ限(金銀出入りに限り…金銀に関する訴訟に限っては」という意味になります。「金銀出入ニ銀(金銀出入に銀)」では意味が通じません。

(2)59ページ、後ろから3行目…「…いたし頭分」の「頭」を「領」に修正。
*くずしも意味上からも「頭」と解読するのが適切です。「頭分師匠分抔与唱(頭分師匠分などと唱え…親分や師匠の分だと言って」となります。「領分師匠分抔与唱」では意味が通じません。
【頭分】(かしらぶん)親分。おもだった者。(『古文書用語辞典』新人物往来社


<質問>

*今週はありません。