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4/3のページ 公用分例略記研究会
『訴の五』3校 表紙・凡例・目次 1ページから25ページ
3校の第1回校正にご協力いただき、ありがとうございました。
<ご指摘により修正する事項>
*今回は特にありません。
<修正が不必要と判断した事項>
*今回は特にありません。
<ご質問に答えて>
(1)25ページ、8行目…「…廉直」は「廉値」で「安い値段」の意味だろうか。
*「廉直(れんちょく)」には二つの意味があります。文書の意味から考えると、該当の「廉直」は「潔白で正直なこと」の意味だと考えます。
【廉直】(れんちょく)①潔白で正直なこと。正直で曲がったことをしないこと。また、そのさま。廉正。②やすい値段。安価。転じて、安易なこと。手軽なこと。また、そのさま。(『精選版日本国語辞典』小学館)
自信がないのですが、該当箇所前後の文章の意味を考えます(意訳です)。
「武蔵国多摩郡田無村当山派別納申渡条専守一宗之法式万端可有廉直之沙汰者也」
→「武蔵国多摩郡田無村当山派別納(持宝院)申し渡す条専ら守り、一宗の法式万端あるべし、廉直の沙汰するものなり」
→「武蔵国多摩郡田無村当山派別納(持宝院)へ申し渡すことはしっかりと守りなさい。宗派の儀式等の作法もすべて確実に行うべきである。(以上のことを)誠実に守り取り扱いなさい。」
要するに、宗派の末寺になったからには「本山の言うことをしっかり聞きなさい」ということだと考えます。
【専】(もっぱら)①〘形動〙 他のことをさしおいて、それに集中するさま。また、そのことを主たること、肝要なこととするさま。②〘副〙 他の事態や行為をさしおいて、ひたすら、その事態であるさま、ひたすらその行為を行なうさまを表わす語。ただひたすら。一途に。むはら。
【一宗】(いっしゅう) 宗教、主に仏教における一つの教義または宗派。
【法式】(ほうしき)① 物事の定められたきまり、やり方。のり。おきて。また、儀式や礼儀などのきまり。作法。
【万端】(ばんたん)①すべての事柄。ある事についてのあらゆる事柄。また、さまざまの物事。万緒。万般。②いろいろのてだて。あらゆる手段。
・以上(『精選版日本国語辞典』小学館)
【沙汰】(さた)①差図。命令。②政務の処理。取り扱い。③通知。連絡。④決まりごと。⑤話題。評判。噂。⑥年貢などの徴収・納入。⑦土地の支配。知行。⑧負債の弁済・支払い。(『古文書用語辞典』新人物往来社)