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2/4のページ 公用分例略記研究会
『触の一』2校 38ページから49ページ
今回は、『触の一』2次校正の第4回分です。
<ご指摘により修正する事項>
「前回の修正の再修正」
(4)29ページ、後ろから5行目…「…押秘…」のうち、「秘」を「移」に修正し、右側に小さなフォントで「(秘)」を挿入。
*くずしの形は「移」と解読するのが適切と考えます。(下図参照)ただ意味としては「押移(おしうつす)」よりは「押秘(おしひめ)」が適切です。「米穀囲持候人押秘利潤之ためニ(米を囲い持っている人が隠して利益のために)」という意味になります。
*上記内容の右側に小さなフォントで「(秘)」を挿入。…この部分を削除。
「移る」には「変わる。影響を受ける。伝わる」という意味があります。あえて「秘める」と解釈しなくても、意味が通じると考えました。
*「世上江相響米穀囲持候人押移」→「世の中に伝わり、米を囲い持っている人が(不穏な世の中の雰囲気の)影響を受けて利潤のために」という意味になります。これで十分意味が通じます。
なお、今回の範囲で41ページ、後1行目に「不作以来米穀囲持候人気押移り中ニ者利欲ニ拘り」とあります。ここの意味は、「不作以来、米を囲い持ちしようという人々に(不穏の)雰囲気が広がって、中には利欲に拘り」という意味になります。ここでも「移る」と解読しても意味が通じます。
「今回の修正」
(1)39ページ、5行目…「…多摩橘都筑…」の「橘」と「都」の間に(「樹」)を挿入し、右側に小さなフォントで「(脱カ)」を挿入。
*江戸時代の武蔵国の郡を列記してあります。「橘」一字で「たちばな」と読みますが、江戸時代の郡名は「橘樹」と書いて「たちばな」と読んでいました。「樹」が脱字ですので、凡例に従って記載します。
(2)40ページ、3行目…「…随」の「随」の後に「ひ」を挿入。
*解読漏れです。
(3)40ページ、後から7行目…「…不行届ニ而」の「届」と「ニ」の間に「故」を挿入。
*解読漏れです。
(4)40ページ、後ろから3行目…「…終ニ…」の「ニ」を通常の大きさで「に」に修正。
*原文書の文字は変体仮名ですので、「に」になります。
(5)42ページ、後から1行目…「…囲持候様…」の「様」を「抔」に修正。
*解読の誤りです。
(6)43ページ、1行目…「其節」の「節」を「筋」に修正。
*解読の誤りです。
(7)46ページ、後ろから5行目…「内藤賢次郎」の「次」の右側に小さなフォントで「(一)」を挿入。
*ネットで調べると、当時の関東御取締出役の氏名は「内藤賢一郎」が正しいと判断できます。45ページには「賢一郞」と記載してあります。「次」は誤字ですので、凡例に従って、右側に小さなフォントで「(一)」を挿入。
(8)47ページ、後から1行目…「…玄米ヲ」の「玄」を「白」に、「ヲ」を小さなフォントで「ニ」に修正。
*解読の誤りです。
(9)48ページ、8行目…「米価払底…」の「底」を「庭」に修正し、右側に小さなフォントで「(底)」を挿入。
*以前に何回も出てきましたが、くずしの形は「庭」です。理解を分かりやすくするために、右側に小さなフォントで「(底)」を挿入します。
(10)49ページ、後ろから1行目… 「…積送り候申間敷…」の「候」を削除。
*解読の誤りです。原文書には記載がありません。
<修正が不必要と判断した事項>
(1)41ページ、後ろから1行目…「押移」のうち、「移」の右側に小さなフォントで「(秘)」を挿入。
*上記の「前回の修正の再修正」を参照ください。
<質問>
今週はありません。