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7/3のページ 公用分例略記研究会
『訴の六』2校 97ページから108ページ
2校の第9回校正にご協力いただき、ありがとうございました。
<ご指摘により修正する事項>
(1)99ページ、後ろから7行目…「…量粉名屋…」の「量」を「重」に修正。
*解読の誤りです。「重」は「重・主(おも)」です。「主要な」という意味です。「…重粉名屋…」は「主要な粉名屋」との意味です。今は一般的には「主」が使われていますが、「重」も用例にあります。
【主・重】(おも)(「重」の意から)
①最も重要なこと。また、そのさま。物事の中心をなしていること。主(しゅ)となっていること。
②(「オモ」と書く) 能狂言の主役の呼び名。現在はふつうシテと呼ぶ。
③主人。旦那。
(『精選版日本国語辞典』小学館)
(2)102ページ、後ろから1行目…「…温鈍…」の「鈍」を「飩」に修正。
*解読の誤りです。なお「温飩」は「うんどん」と読みます。「うどんの古称」ということです。(下記参照)
【饂飩・温飩】(うんどん)〘名〙 「うどん(饂飩)」の古称。
(『精選版日本国語辞典』小学館)
(3)105ページ、2行目…「…致問敷…」の「問」を「間」に修正。
*解読の誤りです。
(4)106ページ、1行目…「…手挟…」の「挟」を「狭」に修正。
*くずしの形からは、どちらとも解読が可能です。文意から「狭」と解読するのが適切と考えます。
(下図参照)『くずし用例辞典』では「狭」と「挟」のくずしは明らかに違います(手偏と獣偏の違い)。『音訓引古文書大字叢』では「狭」と「挟」のくずしは明確に差がつけられない場合があります。文章の流れの意味から判断するのが適切であると考えます。

(5)106ページ、5行目…「一円…」の「円」を「同」に修正。
*解読の誤りです。
(6)107ページ、1行目…「水車稼…」の行を一文字分上に上げる。
*他ページの同内容との位置関係を揃えます。
<修正が不必要と判断した事項>
(1)97ページ、6行目… 「…無之候間無」の後に「之」を挿入。
*6行目の最後の文字は「無」のくずし字です。(下図参照)7行目にかけて「…無余義…(よぎなく)」との言葉になります。

(2)100ページ、5行目…「…相懸り候様子…」の「候」を削除する。「り」と「様」の間に何かあるが「候」には見えない。
*拡大すると「候」のくずし字です。右側に斜めの線がありますが、汚れではないかと思われます。記載者が書き洩れをして、後で付け加えたものと推測できます。(下図参照)
文法的にも「候」があるのが自然です。「懸る・掛る」は「ラ行四段活用」で「ら(未然形)・り(連用形)・る(終止形)・る(連体形)・れ(已然形)・れ(命令形)」と活用します。
「候」がないと考えると「様子」は名詞ですから「懸る」は連体形の「懸る」と活用し、「…相懸る様子…」となります。原文は「…相懸り…」と連用形です。補助動詞としての「候」は、活用語の連用形に付きます。「懸る」の連用形は「懸り」です。「…相懸り候…」となるのが文法的にも正しいと考えます。

<ご質問に答えて>
*今回はありませんでした。